バイオトイレ『結』が臭わない理由
トイレというと、多くの方が気になるのが「臭い」の問題です。
特にバイオトイレと聞くと、
「悪臭がするのでは?」
「コンポストトイレのような臭いがする?」
「家の近くに設置しても大丈夫?」
と心配される方も多いと思います。
今回は、バイオトイレ「結」が臭わない理由と仕組みについて説明します。
臭いの原因は「排泄物そのもの」だけではない
私たちは排泄物=臭いもの、というイメージを持ちやすいですが、臭いの発生には微生物の働きが大きく関係しています。
うんちやトイレットペーパーなどの有機物は微生物によって分解されます。
その過程で、酸素が不足した環境では嫌気性の分解が進み、アンモニアや硫黄系の臭気成分などが発生しやすくなります。
一方、酸素が十分にある環境では好気性微生物が働きやすくなり、有機物は比較的臭いの少ない形で分解されていきます。

微生物が働きやすい環境をつくる
バイオトイレ結は、排泄物を微生物の力で分解発酵する設備です。
便槽(結では発酵槽と呼びます)内に空気を送り込むためのエアーポンプを設置し、タイマーでONとOFFが作動するように設定します。人が朝起きてから眠りにつくまでは空気を送り、眠っている間は空気を停止します。
そうすることにより、様々な役割を持つ微生物たちが共存しやすい環境が育ちます。
さらに、その土地にもともと暮らしている菌たちも自然に加わり、その場所ならではの安定した菌床が育っていきます。
菌の総数と密度が高まることにより、新鮮なうちに発酵槽に入った有機物は瞬時に分解・発酵され、同時に腐敗菌が抑制されるため悪臭が発生しません。むしろ爽やかな香りの独特の発酵臭が発生します。
大切なのは、臭いを薬品などで消すことではなく、「臭いが発生しにくい微生物環境を育てること」です。
そのため結は、設置して終わりの機械ではなく、共に微生物を育てていく小さな生態系システムだと考えています。

消臭対策は空気量の調整
もし仮に発酵槽から臭いが発生したとしても、慌てることはありません。
季節や温度変化などに応じて菌の活動状況も変わるため、臭気も変化します。
臭気の変化を感じた場合、ほとんどの場合はエアーポンプから送る空気量を調整することで解決します。
空気量をわずかに上げたり、もしくは絞ったりするか、槽内に新鮮な水を足してあげることでバランスが改善します。
市販の消臭剤や芳香剤を使用する必要はありませんし、そのような薬剤は菌の活動の重要な妨げとなる可能性がありますので、決して使用しないでください。ご心配な方はオプションで臭気取りファンを設置することもできますが、ほとんどの場合は使わずに解決できます。
導入後のオペレーションに関する相談にも対応しておりますので、ご安心ください。
合併浄化槽とは用途が違う
一般的な合併浄化槽は、トイレだけではなく台所、お風呂、洗濯など家庭から出る生活雑排水全体を処理するための設備です。
合併浄化槽も微生物の力で排水処理をする設備ですが、生活排水には油分や洗剤など様々なものが含まれるため、処理環境によっては汚泥が蓄積し、定期的な清掃や維持管理が必要になります。
一方でバイオトイレ「結」は、生活排水全体を処理するものではありません。
主な目的はトイレから出る排泄物を微生物によって処理し、循環可能な資源を作ることです。
うんち、おしっこ、トイレットペーパーが定期的に発酵槽内に投入され、安定した環境で分解・発酵・微細化・菌床化されるため、汚泥や悪臭は発生せず、汲み取りは不要となります。
結を設置した場合においても、生活雑排水の処理システムは各自治体の制度に応じて別途必要となりますので、ご留意ください。

大切なのは菌たちへの愛情
結も生き物です。
微生物が働きやすい状態を維持できれば、臭いは出にくくなります。
そのため、犬や猫のような家族と同様、日々様子を見ながら菌たちと付き合っていくことが大切です。
月に1度程度タイマー類の設定を確認したり、汲み取りポンプが正常に作動しているかなどの確認をおこないます。
何より、菌たちは日々成長し、変化していきますので、泡の様子、臭い、色、動きなどを観察することはとても楽しいことです。
菌に対する知識がなくとも、ご自宅の排泄物という資源を再利用できるよう健気に働く微生物たちに愛情を注ぎ、見守ってあげる気持ちがあれば、どなたでもしっかりと管理することができます。
特段難しい管理ではございませんので、ご安心ください。
排泄物を「捨てるもの」から「循環するもの」へ
私たちの暮らしから出るものも、自然の循環の一部です。
バイオトイレ結は、ただ排泄物を処理する設備ではなく、人の営みと自然の循環をつなぐ仕組みでもあります。
ONE TREEではバイオトイレの導入だけではなく、そこから生まれる酵素水の活用や、庭・農地などの環境づくりまで一体的にご提案していますので、是非ご検討ください。


