静岡県浜松市|個人邸 環境調律による庭づくり〜継続メンテナンス
静岡県浜松市にて、2017年に新規造園及び外構工事をご依頼頂き、施工させて頂きました。
当時は新築工事と引越しが終わったばかりで、家の周りは交通量の非常に多い4車線道路に囲まれていました。
車の騒音、人通り、歩行者の目線、強風、熱風など、舗装道路とコンクリートに囲まれた環境はとても厳しいものであり、始めは家を締め切って生活するような状態でした。
このようなハードな環境を和らげ、家族の住環境にプライバシーのある空間を創造しようと、工事がスタートしました。
元々森だった場所を切り開いてできた住宅地であった為、冬になると強烈な風が周辺の低い土地から吹き上げてきます。
夏の暑さや乾燥も厳しく、環境耐性の強い植物を配置し、家を守る必要性を感じました。
お施主様のご希望であったウッドフェンスを外周に設置し、フェンスの内側にクスノキ、ヤマモモ、シラカシ、コナラ、ヤマザクラなどの常緑樹、落葉樹を混植しました。
これらの木々は大きく成長する樹種であり、狭い空間に植えるのは敬遠されがちな木々ですが、街路樹にも使われる忍耐強い木々であり、家を包み保護する森を作るためには必要だったので、定期的に管理をしていくことをご納得の上、植えさせて頂きました。
通常の造園工事の場合、植物を植える際に客土(外から土を持ってくること)はおこなうものの、その場の土の中の環境を調整することは、ほとんどおこなわれません。
新築工事や造成工事がおこなわれる際は、重たい重機や車両が現場に乗り入れる為、土壌は踏み締められて固まってしまいます。
締め固まった土壌では、植物が根を張る為の空隙が少なくなり、水や空気も土中に行き渡りにくくなります。植物を植える際に根回りの土だけはほぐしたとしても、通常はそれ以上の手入れは行われません。
その為、植えられた植物が1〜2年ほど生育が停滞したまま過ごし、次第に弱っていく光景を目にすることがあります。
ONE TREEのおこなう環境調律では、その場に合わせて光、水、空気が円滑に循環するよう環境を整えていきます。そして、ONE TREEではその循環をつなぎ合わせる要となるのが植物であると考えています。
植物は地上で光や雨、風を受け、日陰を作り、心地よい風の動きを生み出します。同時に、根を通して土中の水分を吸い上げ、根の周りに微生物や生き物が暮らす環境をつくりながら、土壌を育んでいきます。
植物が健康な状態ですごせる環境は、人にとっても心地よく健康な空間であり、植物は住環境には欠かせない存在です。
その為、ONE TREEでは地上部分の剪定や草刈りなどの手入れだけではなく、木々がしっかりと根付けるように地下の手入れもおこないます。

土は重機で踏み固められ、コンクリート擁壁で穴のない植木鉢のようになった環境では、植物は根を張ることができない

植物の根回りには溝を掘り、そこから雨や空気の地下浸透を促す
剪定枝は全て細かくして庭に戻し、地表を保護して根を張る緩みを与える
植物が根付いて安定してきたら、適度な大きさに剪定管理し、定期的に風通しと光通しをおこないます。
安定している環境では、基本的に年に1度のメンテナンスをおこないます。メンテナンスに適した時期は11月から1月頃で、9月、10月、2月頃も大丈夫です。
ONE TREEの環境調律では、通常の剪定管理のように全ての植物に刃を入れることはしません。その場の環境の中でバランスを整える必要があるものには手を入れますし、必要ないものは手を入れません。その為、メンテナンス後はどこを手入れしたのか分からないように見えることもあります。
環境の循環は常に変化し、揺らいでおり、一定ではありません。その為、定量的な作業を毎年繰り返すような管理方法をおこなっていると、どこかに歪みが溜まっていく結果になりがちです。
風が滞っている場所を動かし、光が欲しい場所に光を届け、雨風を土に通してほぐしていく。
そんな管理を続けていく場所は光に満ち溢れ、様々ないのちの喜びに満ち溢れた場所になっていきます。
ご自身やご家族が最も長く過ごす生活の場を整えていくことに興味のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。










