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  • 執筆者の写真天野圭介

果樹園の土壌改良と樹勢回復作業

昨年の12月、以前お庭の手入れと樹勢回復をご依頼頂いた施主様からご紹介頂き、果樹園の樹勢回復工事をおこなわせて頂きました。


その果樹園は庭に隣接しており、おじいさんが植えた柑橘類やビワ、柿、杏子、梅などの木が大きく成長しています。植物が好きでお庭なども自分で作り、楽しんでいたというおじいさん。その試行錯誤の様子やおじいさんの好きだった雰囲氣が伝わってくる、とても素敵なお庭です。そのお庭の木々が段々と元氣がなくなってきていると相談を頂き、昨年の秋に様子を見に行きました。木々は確かに少し息苦しそうな表情をしていました。枝葉の伸び伸びとした様子が薄く、葉の艶、根の伸び、樹皮の表情も少しくすんできておりました。


その場所は元田んぼの場所で、埋め立てて宅地化された一角にあります。こういう場所は宅地造成の際に地面の締固めが行われている場合が多く、年々大地の通氣性や通水性が悪くなっていく場合が多いです。そういうマイナスの影響は植物の表情に現れ、その場の雰囲気に現れ、やがてそこで暮らす人々に様々な形で無言の影響を与え始めます。地球には目に見えるものよりも圧倒的に多くの目に見えないエネルギーが燦燦(さんさん)と降り注いでいます。このエネルギーは地球を芯まで貫くエネルギーですが、天から降りてくる太陽光や雨、地から湧き出す鉱物や生き物の力などを結び、天と地を繋ぐ循環を生み出す大きな役割を果たしているのが植物たちです。自然界の円滑な循環を生み出す要となる水と空氣。そしてそれと強く連動して生き物の根底を支えてくれている植物。つまり、その場の植物の健康状態というのは現代の我々が考えたり感じているよりも遥に重要なことで、植物たちが元氣な環境では人も元氣に暮らしていけます。その為、今回の様な敷地の植物たちの本来の状態を取り戻す作業は極めて重要なことであり、その影響は様々な形でお施主様の暮らしに良い影響をもたらしてくれると思います。


昨年地面を40cmほど掘ってみると、その辺りで固い地面の層が出てきました。そこを掘り破り、もう少し掘ると柔らかくて水が浸透する土に繋がりました。その為、昨年12月に地表から40cmほどに存在している固い土の層を破る為、バックホーにブレーカーという道具を装着し、地表をザクザクほぐしていきました。それまでは剥き出しになっていた地表も腐葉土でたっぷりとマルチし、冬の間の休眠期間をたっぷりと養生。その作業がどうだったのかを確かめる大切な春先のメンテナンス作業を5月におこないました。


(冬の作業の様子はFacebookの投稿をご覧ください☆)

https://www.facebook.com/keisuke.amano.750/posts/10223504715944682


(通路に敷かれていた防草シートを撤去してウッドチップのマルチに。草刈り後にたっぷりの腐葉土マルチで地表をフカフカと養生)


(施工後、春先にはこんな様子に!ちょっと前の写真と角度違うけど( ;∀;)施工が始まると夢中でいつも写真撮るのを忘れてしまう。。春先の草刈りでは厄介な雑草は根っこから抜き、ヨモギなどの有用で柔らかい多年草を残していく。高木の下に多年草が程よく育ってくると、毎年草刈りは楽になっていきます。)


(ものすごく大きくなって採りきれないほどのフキ☆)


(施工前の様子)


(春先の様子。高木がお互いに近い距離で植えてあるので、日陰が濃い。収穫の支障にならない場所に低灌木が植えられると、もっと立体的で管理がラクで楽しい庭になる。)


(12月におこなった地表面の掘削の様子。地球の大きさに比べたらわずかだが、そのわずか40cmの土の状態がとっても大切で、大きな違いを生む。)


(施工前。葉がくすんでしわしわと委縮し始めている)


(お施主様が花がついたところを見たことが無いとおっしゃった八朔に満開の花が!)


(勢いよく噴き出すように伸びた新芽。根は多分この三倍以上伸びている。この駿河エレガントが絶品!)


(枯れて弱ってきていた甘夏が新芽を出した☆)


今後は様子を見なが草刈りして草を育て、剪定しながらもう少し施主様が手入れや収穫しやすい様にメンテナンスしていく予定です。木々が元氣で、おいしくて、なんともありがたい経験をさせて頂きました。自然とは何とも美しく、驚きの連続です☆今後の様子もお楽しみに~^^

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