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  • 執筆者の写真天野圭介

堂平 Forest Garden プロジェクト第2弾

ここ春野町の今年の春は寒暖差がとても大きく、春の訪れというよりも春が一斉にやってきたようでした。うぐいすの初鳴きが早いな~と思ったら、桜の開花、新緑と次々に始まり、あっという間に忙しい春です。


春といえば待ちに待った植裁シーズン!冬の寒さが和らぎ、じっとしていた木々が一斉に動き出す、一年で一番大切な植物を植える適期です。


昨年から始まったここ堂平におけるForest Gardenプロジェクト。アメリカンスピリットタバコカンパニーの主催するSHARE THE LOVE for Japanプロジェクトのご支援を頂き、昨年の春は30本弱の苗木を植裁しました。今年も引き続きご支援を頂いております。

(SHARE THE LOVE for JapanのONE TREEページはこちら↓)


Forest Gardenとは、元々パーマカルチャーという持続可能な暮らしのデザイン体系から生まれた言葉であり、日本人のキリスト教社会運動家・賀川豊彦氏などが提唱した立体農業という考え方にも端を発しています。Forest Gardenでは自然に自生している森の仕組みを参考に、栽培する作物が各々に助けあい、日向や日陰などの様々な微気象と多様な植物の生育環境を作り出し、栽培作物が持続的に、そして自律的に成長していける環境を創り出すことを目標としています。Forest Gardenでは高木、中低木、灌木、根菜、グランドカバー(地衣植物)、蔓性植物などの様々な樹種を混植し、立体的に作物を栽培します。立体的な階層は地上部分だけではなく、地下の根の深さにも広がります。森の木々は大きな高木が主木となって大地にがっしりと深く根を張り、その懐で木漏れ日を分け合うように中低木や灌木類が繁茂し、林縁部には蔓性植物が茂ります。地表は常に落ち葉や枝葉でカバーされ、フカフカとした腐葉土を形成します。森は人が肥料をあげずとも、間引きをせずとも、自分たちで有機的に会話し、機能し合いながらお互いを支え合い、様々は環境変化に対応していきます。この環境対応能力や復元力を作物栽培に活かそうという考え方がForest Gardenの軸となります。

(昨年のForest Gardenプロジェクト始動に関する記事はこちら↓)


Forest Gardenの栽培方法を体系的にまとめた書籍は外国のものがほとんどで、中でもイギリスのForest GardenerであるMartin Crawfordの本はかなり具体的です。初年度はこのMartinの本に倣い、果樹を高木に見立てて大きくなった時に樹冠同士の間が空き、園内にさんさんと光が差し込む設計で植裁しました。果樹などの改良品種は日照条件の良い環境で生産量をあげる傾向が強く、Forest Gardenは自然に自生する薄暗い林内の森の様な安定した生態系ではなく、常に活発に成長を続ける刺激の多い若い森をの生態系を目指しています。食べられるものばかりではなく、薬効のある植物、花を楽しむ花木、染め物に使える植物など、多様な「収穫」を組み合わせていきます。「収穫」の定義は人により様々で、ある人は薬草を多く栽培する魔女の庭をデザインしたり、ある人は染め物に使える植物を多く栽培した染めの庭をデザインしたり。個々の趣味と個性がガーデンの生育に大きく影響を与えていきます。


また、多様性に溢れた美しい森は美観的要素、癒しの効果にもとても優れています。農業というと生産性が重視される傾向がありますが、「環境そのもの」が一つの魅力となり、収穫となるのです。ピッキングガーデンの様に収穫期には自由に観光農園の様に収穫を楽しんでもらうも良し。楽しみ方は無限大です。また、ミツバチや小動物、昆虫類などの生き物にとっても様々な生育環境を生み出す為、周辺環境に与える好影響もかなり期待できると思います。


さて、我が家のメインのForest Gardenは5a(500㎡/150坪ほど)なのですが、今年も昨年に引き続き果樹を植裁しようと思っていたのですが、Martinの設計方法では昨年植裁した30本弱の果樹だけでもう高木のスペースが一杯に。。しかも、私が今まで経験し、感じている森の姿と比べると、森と呼ぶには何か大きく物足りない。収穫量を確保しようとするとどうしても果樹同士のスペースが空き、その場に生育する植物の「根の量」が足りない。。森というよりは果樹園に近くなってしまう。本来の森が作られていく様子を観察すると、森が更地になり、地表が剥き出しになった直後には「圧倒的多数の種が発芽」します。最初は一年草や二年草などの荒れ地に生える植物が一斉に芽を出し、地表を覆います。その亡骸が地表を覆い、有機物の層を作り出す。二年目、三年目には多年草が増え、段々と先駆植物(日当たりを好み、寿命の短い陽樹)が生えだします。先駆植物が日陰を作り、地表が安定してくると、将来その場の森の一番高い層を形成する高木(この辺りでは椎、樫など)の幼木が茂り、段々と安定した森に成長していきます。そう、若い森には圧倒的多数の発芽と根が必要。若い森をモデルにするのであればまずは密植で植栽し、地上も地下も階層的にしていく必要があると感じました。


そこで、今年度は一気に130本ほどの果樹と雑木を追加購入!主木となる高木を日本古来から育まれてきているクヌギ、コナラ、シデ、山桜などの里山の樹種に設定。3本まとめて一か所に密植し、それを取り囲むように中木である果樹を3~4本植裁。雑木が深く地中に根を張り、たくさんの落ち葉を落として菌を育み、土壌を耕す。その脇で果樹が日を浴びて中間層を形成し、植裁帯の外へ張り出すように枝を伸ばす。収穫もしやすい。その果樹の際に低灌木、多年草、ハーブ類などをこれまたたくさん植裁していくデザインに変更。ここに我が家のバイオトイレから日々生み出される土壌活性効果のある酵素水を散布する。防虫、防除、施肥、耕起。農業で人がおこなうほとんどの作業を命に託す。鶏もそのうち飼って園の中に放牧する予定。これで私の仕事は一段落!後はゆっくりと収穫を楽しむのみ^^さて、そんなにうまくいくかな~(笑)


(中心に雑木、その周りに果樹を植裁。一つの植裁帯を円の島の様につくる。雑木は落葉樹とし、冬場の光を常緑果樹や柑橘類にもしっかりと届ける。)


(主木は寄せ植え。植穴の底には炭を播き、木の枝で根鉢を固定する。いわゆる水極めと呼ばれる一般的な植え方はしない。雨の前のタイミングで植え、最後の仕上げは雨に任せる。)


(昨年植た桃の木。1年で1m近く成長し、たくましさが出てきた。)


(来年は低灌木や多年草を中心に植裁予定。3年経てば大分景色が変わってくるだろう!年中花が咲くように様々な樹種が混植してある。雑木、果樹、花木、肥料木(マメ科の木)、木の実、ハーブ、お花などなど。妻が使う草木染植物も結構多い。)


ここがどのように成長していくか、またブログで皆さんに報告したいと思います!お楽しみに~^^

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