大藤の絡まったコナラの巨木を特殊伐採

浜松市春野町内のお宅の裏に生えるコナラの巨木。
昔は焚き付けや薪を集めるためによく裏山に通ったもので、裏山はいつも綺麗に手入れされ、木も若く程良い大きさに手入れされていました。生活に必要なものを身の周りで賄い、それが結果的により多くの生き物を育む循環を生み出していたのです。
しかし、生活における燃料が石油由来のものに変わるにつれ、裏山はあまり人の訪れる場所ではなくなり、放置されて荒れてしまうケースがよく見られます。このコナラも残されたままとても大きく成長し、それに太さ50cmを超えるほどの大きな藤が絡まっていました。藤は既に枯れかけていて、コナラと共倒れの危険性があります。さらに藤の蔓は隣のケヤキまで飛んで巻き付いており、複雑怪奇な状況に。このままでは生活に危険を及ぼす可能性がある為、伐採させて頂くことになりました。
あの手この手を考えていると、裏山の神様の付近に大きな赤樫の大木が。この赤樫や椎の巨木をアンカーにお借りして、藤の絡まった巨木の枝を一本吊り。4日がかりで無事納めさせて頂きました。

